赤字製造業に多くみられる特徴が、下記である。
☆主要な項目(指標)が数値化できていない。
項目は、下記の10項目。
1 損益分岐点売上と実績
2 顧客別損益
3 赤字が大きい製品(見積原価と実際原価の差異)
4 限界利益額と率
5 変動費のコストダウン目標と実績
6 生産性目標と実績
7 工程別不良発生率
8 品質不良による損失コスト
9 納期調整・変更件数
10 問題在庫金額
大丈夫ですか?
赤字製造業に多くみられる特徴が、下記である。
☆主要な項目(指標)が数値化できていない。
項目は、下記の10項目。
1 損益分岐点売上と実績
2 顧客別損益
3 赤字が大きい製品(見積原価と実際原価の差異)
4 限界利益額と率
5 変動費のコストダウン目標と実績
6 生産性目標と実績
7 工程別不良発生率
8 品質不良による損失コスト
9 納期調整・変更件数
10 問題在庫金額
大丈夫ですか?
経営者の役割キーワードは、シナリオ・モチベーション・チェックの3つである。
1 シナリオ
会社の利益拡大のための実行策を具体化する。 切り口は、下記の3つ。
①必要売上の獲得
②総原価の低減
③顧客満足度のアップ
具体化のプロセスは、ある程度は管理職に任せても構わないが、
出てきた内容に対して、OKかNGかを決めるのは経営者の役割である。
これができなければ、経営者としては「×」である。
数値に弱くて、どんぶり勘定のトップにシナリオは描けない。
2 モチベーション
社員の仕事の成果は、「意欲×実力」で決まる。
実力があっても、意欲が低ければ、成果は出ない。
カリスマ性のあるトップであれば、緊張感とちょっとした一言で、
社員は本気で仕事をする。
カリスマ性のないトップは、「論理性」と「後姿」と「社員との信頼関係」で、社員の意欲を高める。
3 チェック
チェック機能が「○」と「×」では、成果に格段の差が出る。
にもかかわらず、チェックできないトップ・チェックしないトップは少なくない。
「やったかどうか」「どこまでやったか」「成果は出たか」「これからどうする」を、チェックするだけで、社員は成長し、成果はより大きくなる。
売上、生産性、コストダウンの結果数値からは、具体的な改善策は、見えてこない。
しかし、結果に影響を及ぼすプロセス指標を数値管理することで、改善策がはっきりと見えてくる。
1 売上
①接触顧客数
②取得案件数・金額
③受注案件数・金額
④保有案件のABC区分(金額区分)
⑤顧客ランク別接触回数
2 生産性
①改善件数
②段取り時間の標準時間対比○×
③損失時間(不良、機械故障等)
④工程別生産性
⑤個人別生産性(早い遅いの実態)
3 コストダウン
①主要サプライヤー別の競合先数
②サプライヤーの新規開拓数
③コストダウン交渉中の案件金額
事業調査では、業務プロセスの分析が非常に重要である。
損益計算書の分析は、数値の差異を明らかにすればよい。
業務プロセスは、数値が悪化した理由を仕事レベル・現場レベルで分析する。
製造業での切り口は、以下の通りである。
①部門別・個人別の業績管理
②開発
③営業
④調達
⑤生産
⑥納期
⑦品質
⑧在庫
⑨部門間協力
⑩評価・報酬制度
これら切り口で分析すれば、その企業のほぼすべてが見える。
赤字の理由も、はっきりわかる。
数値結果をつくったのは、業務プロセスである。
業務プロセスの改善なくして、数値改善はない。