赤字の企業は多い。
赤字の原因は、赤字取引があるからである。
総原価より、低い売価設定。
①製造原価=製造変動費+製造固定費(レート×加工時間)
②総原価=製造原価+販売管理費
③適正売価=総原価+利益
実力製造原価がわからなければ、適正売価は算出できない。
基本レート5000円の工程で、
主作業比率が70%なら、実質レートは7143円になる。
製品別、顧客別の「赤字・黒字分析」を実施すれば、
改善対象が見えてくる。
赤字の企業は多い。
赤字の原因は、赤字取引があるからである。
総原価より、低い売価設定。
①製造原価=製造変動費+製造固定費(レート×加工時間)
②総原価=製造原価+販売管理費
③適正売価=総原価+利益
実力製造原価がわからなければ、適正売価は算出できない。
基本レート5000円の工程で、
主作業比率が70%なら、実質レートは7143円になる。
製品別、顧客別の「赤字・黒字分析」を実施すれば、
改善対象が見えてくる。
下記経営(仕事のやり方)をしている企業・社員は少なくない。
①出たとこ勝負(ベスト作戦なし)
②やりっ放し(チェックしない)
③一体感なし(コミュニケ×、協力×)
仕事の質は低くなり、成果も出ない。
当然、①~③に陥っていない企業に勝てるはずはない。
開発、営業、設計、調達、製造、品質、管理の部門(機能)で、
①~③にならない経営を実践してほしい。
社員一人ひとりの仕事の質(=企業力)は、
R-PDCA+Mの実践力で決まる。
R(リサーチ)・・・現状を正確に分析
P(プラン)・・・具体的な目標・実行策とスケジュール
D(ドゥ)・・・スピーディ、確実な実行
C(チェック)・・・実行度と成果をチェック
A(アクション)・・・チェック結果を改善につなげる
M(まきこみ)・・・メンバーをまきこむ
一人ひとりの社員が、R-PDCA+Mを学び、実践すれば、
企業力は、大きく向上する。
キャッシュフロー計算書、とても重要である。
営業、投資、財務、計での数値把握。
そして、キャッシュフロータイプの理解、改善アクション。
(1)優良企業タイプ |
営業CFがしっかりとプラスで、その儲けから投資CFのマイナスを補い、 |
なおかつ、借金返済等財務CFのマイナスにあてる |
(2)積極投資タイプ |
会社成長のための投資CFのマイナスを、営業CFのプラスと、 |
財務CFのプラス(借入)で埋め合わせをする |
(3)しんどいタイプ |
営業CFがマイナスです。この本業の苦しさを、投資CFと財務CFの |
プラスで埋め合わせをしている |
手持ち資産の現金化、さらに資金調達(借入)も行っている |
赤字企業の黒字化に取り組む内容は、下記の3つ。
1 損益分岐点を下げる
2 売上を上げる
3 顧客満足を上げる、ミスをしない
今回は、損益分岐点について、記す。
損益分岐点=固定費÷限界利益率
①人件費と経費を適正化(圧縮する)
②売価を上げる
③変動費を下げる
例えば、月間の損益分岐点1.2億円を
1.0億円に下げれば・・・
●損益分岐点1.2億円・・・売上1.18億円で赤字
○損益分岐点1.0億円・・・売上1.18億円で黒字
利益が出やすい収益構造にする。
この差は、非常に大きい。
随分前にある企業の企業再生に取り組んだ。
練りに練った戦略とアクションプランで、
社員のみんなは、どんどん行動した。
そして、確かな利益を生み出した。
1 製品群別競争戦略の策定と実行
2 業界・ライバル・チャネル・自社の情報活用システムの構築
3 商品開発・研究開発体制の抜本的見直し
4 営業本部の有益性向上と営業ライン力の強化
5 品質による競争優位性の発揮
6 安定供給を実現できる調達戦略の策定と実行
(1)工場の再編
(2)調達リードタイムの短縮
(3)メイン工場の競争力強化
7 在庫圧縮によるキャッシュフロー改善
8 物流諸問題のスピーディーな改善
9 徹底した全社トータルコストの低減
10 全社におけるR(リサーチ)-PDCAシステムの構築
戦略キーワードは、下記の通り。
①独自の競争戦略 ②No.1製品づくりへの挑戦
③コストダウンの徹底 ④スピードマネジメントの実践
⑤コア・コンピタンスの確立→競争優位性発揮
今でも、ど真ん中で使える「フレームワーク」である。
低収益に苦しんでいる、ある製造業。
その理由は、下記。
①損益分岐点売上が上がっている
利益が出にくくなっている
②①の理由
●限界利益率の低下
●固定費の圧縮遅れ
③売価設定原価より発生原価が高い
●変動費の超過
●レート設定の不備
●稼働率低下で発生レート高騰
●作業時間の短縮の遅れ
●損失・間接・価値の3区分管理の不備
④顧客別損益、工程別損益、製品別損益が、わかっていない
これがわからなければ、具体的対策の打ちようがない
マネジメントと現場のダブルアプローチでの、
経営改革が急務である。
新型コロナの影響で、経営活動における制約・障害はあるが、
企業としては、今できることにベストを尽くすしかない。
社員一人一人のパフォーマンス(行動・成果・効率)を、
落とさないことが重要である。
「今、できることは何か」、「今、やることは何か」を、
具体化して、確実に遂行する。
営業・技術・製造・品質・管理での課題は、
たくさんあるはずである。
危機感を有して、企業としての成長を図ることが、
最大のリスク回避となる。
管理職で、チームの成果が決まる。
管理職には、5つの顔がある。
①リーダーとしての顔
②仕事のプロとしての顔
③部下の上司としての顔
④上司のパートナーとしての顔
⑤R(リサーチ)-PDCA責任者としての顔
①~⑤のバランスと、合計点の高さが重要である。
セルフチェックからの、やること決定、実行、継続、工夫で、
管理職のプラスの影響力は、大きく高まる。
赤字企業、赤字になりそうな企業の、
お手伝いをさせていただく機会が多い。
そんな時、損益分岐点売上を下げるコンサルを徹底する。
たとえば、
①固定費 100億円 → 98億円 2億円圧縮
②限界利益率 50.0% → 53.5% 3.5P改善
③損益分岐点 200億円 → 183億円 17億円ダウン
改善前、売上200億円で、とんとん(黒字ゼロ)だったのが、
改善後、売上200億円で、9億円の利益になる。
損益分岐点売上は、低いほど利益が出やすい。
利益が出やすい収益構造に変える。
損益分岐点売上は、わかりやすく、簡単な指標である。
赤字企業、赤字になりそうな企業は、
重要な経営課題の一つとして、
「損益分岐点売上を下げる」に着手することを、
おすすめする。
ある赤字会社が、利益を出した。
そのためにやったことは、下記の3つ。
1 損益の見える化
今まで、損益計画なんかなかった。
社長も役員も、税理士さんの試算表を見るだけ。
そこで、月度計画を作って、実績と毎月比較した。
①売上は、勝ったか負けたか
②限界利益は、勝ったか負けたか
③人件費と経費は、計画を超過していないか
④営業利益は、黒字か、赤字か
⑤①から④で、損益計算書を理解した
(今まで、わかっていなかった)
2 売上の見える化
今まで、売上数値分析の仕組みなんかなかった。
前期対比で、月別グラフを作成した。
増加傾向、減少傾向が、一目でわかる。
だめな状況も、認めざるを得ない。
グラフ化の効果は下記。
☆社長と営業マンが、「次月は、これだけ必要!」
勝ち負けに、こだわるようになった
3 生産性の見える化
今まで、生産性指標なんかなかった。
調べてみると、1時間コストは4045円なのに、
1時間限界利益は、3475円。
1時間当たりの赤字は、570円。
そこで、これまた、1時間限界利益をグラフ化した。
結果を意識して、仕事量と作業時間にこだわった結果、
生産性は、4055円になった。黒字になった。